しおのポケモン考察記

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【ポケモン単体考察2】ヒポポタスの調整を真面目に考えてみた

ポケモン剣盾のシリーズ6では、カバルドンが使用禁止ということで進化前のヒポポタスに注目が集まっています。

しかし、ヒポポタスというポケモン自体はまだほとんど開拓が進んでいないため、カバルドンとの比較も交えつつ耐久調整を考察していきたいと思います。

これからヒポポタスを育成しようと思っている方々の参考にしていただければ幸いです。

なお、これ以降の計算は全てしんかのきせき持ち前提で考察しています。

 

 

調整案① わんぱくHB特化

努力値:252-0-252-0-4-0

実数値:175-92-143-x-63-52

物理耐久指数=37450←HBカバルドンは40205

特殊耐久指数=16450←HBカバルドンは19995

 

物理耐久ライン

・補正なし252振りパッチラゴンの逆鱗を確定2耐え(41.7〜49.7%)

・補正あり252振りウーラオスの水流連打を確定耐え(75.4〜92.5%)

・補正あり252振りマリルリの威力130ダイストリームを75%で耐える(86.8〜104.0%)

特殊耐久ライン

・補正なし252振りサザンドラの流星群を確定耐え(78.8〜93.1%)

・補正なし無振りアシレーヌの熱湯を確定耐え(82.2〜97.1%)

 

耐久指数からわかるように、輝石込みでもカバルドンより耐久値が低い。

しかし、HBに特化することで持ち物補正のないパッチラゴンにも後出しが効き、ほとんどの物理技を耐えられるほどの物理耐久は確保できる。特殊耐久は心許なく、弱点を突かれなければだいたいの攻撃を耐え、弱点を突かれれば耐えない程度の耐久になっている。

この振り方の1番の強みは、現環境トップであるパッチラゴンに対して非常に強いというところにある。ダイドラグーン以外には後出しからあくびを入れることでアドが取れる。

物理に厚い振り方をする場合、ダメージ計算で示すように数値がカツカツなので、HB特化で振り切ることを推奨する。

 

調整案② しんちょうHD特化

努力値:252-0-4-0-252-0

実数値:175-92-99-x-103-52

物理耐久指数=25900←HDカバルドンは29885

特殊耐久指数=26950←HDカバルドンは29240

 

物理耐久ライン

・補正あり252振り珠パッチラゴンの威力140ダイドラグーンが確1(100.5〜118.2%)

特殊耐久ライン

・補正あり252振り水ロトムハイドロポンプを確定耐え(80.0〜96.0%)

 

HBと同様、HDでもカバルドンより柔らかい。

耐久の目安になると思い、HD特化での耐久ラインについて考えたが、正直言ってこの調整は非常に弱い。

カバルドンをHDベースにする1番のメリットは、「物理にも特殊にも行動保証を確保できること」だが、ヒポポタスはHD特化にすると物理耐久が足りなくなってしまう。ダメージ計算から、この調整ではヒポポタスにとって最大の仮想敵であるパッチラゴンへの行動保証が確保できていないことがわかる。その点がこの調整の大きな弱点である。

このことを踏まえ、ヒポポタスの調整案③を提案する。

 

調整案③ わんぱくHDベース

努力値:252-0-60-0-196-0

実数値:175-92-116-x-87-52

 

物理耐久ライン

・補正あり252振り珠パッチラゴンの威力140ダイドラグーンを最高乱数切り耐え(84.5〜100.5%)

特殊耐久ライン

・補正あり252振りアシレーヌうたかたのアリアを75%で耐える(86.8〜104.0%)

・補正あり252振り水ロトムハイドロポンプを31.3%で耐える(96.0〜113.1%)

 

仮想敵であるパッチラゴンの最大打点を確実に耐えられる物理耐久を確保しつつ、残りを特殊耐久に回した。この調整にすることで、パッチラゴンへの行動保証を確保しつつ、一致弱点の特殊技でも耐えるほどの特殊耐久も確保できる。

ダメージ計算では、特殊耐久は若干足りてないように見えるかもしれないが、Cに振り切っている個体数やハイドロポンプの命中率も踏まえれば、水ロトムに対しても比較的良い確率で1回は行動できる。

この調整では行動保証があるために出し負けしにくく、初手性能が非常に高いと言える。起点作りヒポポタスを使いたい場合、この調整がベストだろう。

しかし、後出し性能はないので対面系の構築に入れるのが望ましい。

 

技構成

確定技:あくび・ステルスロック

攻撃技:じしん・がんせきふうじ・じわれ から選択

補助技:ふきとばし・なまける

ヒポポタスをわざわざ採用する理由は、あくび+ステルスロックによる起点作りであるため、この2つは確定になる。

攻撃技は、安定打点のじしんはもちろん、起点回避のがんせきふうじや一撃必殺のじわれも十分選択肢になるだろう。

補助技は、基本的に起点回避のふきとばし推奨だが、HB特化なら受け切れる相手も多いためなまける採用も考えられる。

 

素早さ調整案

S無振り→4振りカビゴン抜き

S28振り→無振りドヒドイデ抜き

耐久がカツカツなので無振り推奨だが、じわれを搭載する場合は試行回数を稼ぐため、無振りドヒドイデ抜きまで素早さに振るのもあり。

 

まとめ

今回は調整案を3つ載せたが、②のHD特化は弱いため、①の物理に厚く後出しも可能なHB特化と、③の物理と特殊の両方に行動保証が確保できるHDベースの2択になるだろう。使う構築に合わせて選ぶとよい。

 

ここまで読んでいただきありがもうございました!ぜひ参考にして育成してみてください!

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