しおのポケモン考察記

ポケモンの構築記事や単体考察を載せてます。

【ポケモン剣盾S7シングル】ドラパミミ御三家【最終94位】

こんにちは。しおです。

シーズン7お疲れ様でした!

今シーズンはなんと初めて最終2桁順位を取ることができました!今期はかなり頑張ったので嬉しいです!

嬉しすぎていつもよりたくさん書きましたが是非読んでください!

 

【パーティ紹介 】

S7で使ったパーティはこちらです。

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【構築経緯】

勝ち筋が太く選出や読みの負担をかなり軽減できる、DM枠3体+ミミッキュ+詰め筋2体という形の初手DM構築から組み始めた。初手DM枠としては、倒せる範囲の補完がとても優秀である珠ドラパルト、ラムエースバーン、弱保アシレーヌの3体を使い、詰め筋としてはミミッキュが隙を見せる受けポケをTODで見ることが可能な身代わりドヒドイデや、まもみがエルフーンなどを使っていた。

しかし対戦数を重ねるにつれ、DM前提枠を3体も入れることは選出の幅が大きく狭まってしまうことに不自由を感じてきた。そこで、エースバーンとアシレーヌの型をDMなしでも戦える型に変更することで、DM枠としても詰め筋としても選出できるようにした。

ここまでの並びではカバルドン+ナットレイドヒドイデ+ナットレイのような、エースバーンで崩さないポケモン+ナットレイの並びが非常にキツかったため、剣舞馬鹿力ゴリラを採用することでナットレイ入りサイクルを崩すルートを得た。また、アーマーガアに比較的強くダイジェットの一貫を切れるポケモンとしてジュラルドンを最後に採用してドヒドイデを外し、構築が完成した。

 

【個別紹介 】

ゴリランダー@きあいのタスキ

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特性:グラスメイカ

性格:いじっぱり

努力値:140-252-0-0-0-116

実数値:193-194-110-x-90-120

技構成:グラススライダー・はたきおとす・ばかぢから・つるぎのまい

調整意図

H→16n+1(フィールド回復効率最大)

A→火力特化

S→アッキミミッキュ意識のSラインを抜けるくらい

夢特性解禁とグラススライダーの習得で大幅に強化されたゴリラを使ってみた。型の開拓がまだあまり行われていないので、あまりやることが読まれなかった印象がある。

グラススライダーがメイン技である以上素早さを伸ばしすぎる必要性も感じなかったため、少し耐久に振ってみたが具体的に何を耐えたいなどの調整意図はないため、ASぶっぱでも問題はない。

技構成は最強技のグラススライダーと受け崩しの剣舞は確定、あとはナットレイ意識のばかぢからと最も技範囲が広がりドラパルトに通るはたきを採用した。ドラムアタックも強いが他に切れる技がなかったため採用できなかった。

このポケモンの主な役割は単純明快であり、カバルドンラプラスなどとの有利対面で剣舞を積み、後出しされるナットレイを+2ばかぢからで落として(HBでも75%の乱数で倒せる)イージーウィンを狙う。実際このムーブは何度も決まったため、幾多ものイージーウィンを拾うことができた。

ダイジェット弱点は出落ちの恐れが大きすぎるため、持ち物は行動保障になるきあいのタスキを持たせることで、少しでも選出しやすいようにした。これにより、とりあえず初手出ししたり、ドラパミミッキュで相手のポケモンを2体持っていった後、ラス1対決で非常に高い対面性能を持った詰め筋になることができた。ただし、トゲキッスに大きく隙を見せてしまうためキッス入りにはあまり出さない方が良い。

 

エースバーン@ラムのみ

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特性:リベロ

性格:ようき

努力値:0-252-4-0-0-252

実数値:155-168-96-x-95-188

技構成:かえんボール・とびひざげり・ふいうち・ビルドアップ

調整意図

AS最速

今期最強ポケモンと言われていたのでとりあえず採用。(ぶっちゃけドラパルトとミミッキュの方が強いと思う)

珠エースバーンの馬鹿みたいな火力は楽しそうだが、S5でエースバーンを使っていて彼が絶妙な耐久力を持つのを知っていたのと、エースバーンを状態異常で対策している人は少なからずいたのを踏まえてラムで採用した。

技構成は、当初はDM枠として採用していたためジェット用の飛び跳ねるを入れていたが、DMなしで戦う時に高火力の火炎ボール膝と先制技である不意打ちの3ウェポンが1番強いと思ったのと、ビルドを入れることで崩しとダイウォールができるのが魅力的だったので、泣く泣くジェットを切ることになった。しかしそのおかげでドラパミミッキュで2体倒した後に対面性能の高い詰め筋として機能するようになったため、選出の幅が大きく広がった。ジェットがなくて困ったのはドラパ対面くらいだったので、別になくてもいいのかもしれない。

このポケモン自体はめちゃくちゃ強いのだが、アッキカバなどを使えば(型が豊富すぎるドラパルトと比べれば)比較的容易に対策できるポケモンでもあるので、上位に行くにつれDM枠として選出する機会はかなり減ってしまった。正直選出画面で見せておくだけでもかなり仕事をしてくれるのでとりあえず入れ得ポケモンだった。最終日は火炎ボール外しまくったけど膝は外さなくて偉かった。

 

アシレーヌ@たべのこし

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特性:げきりゅう

性格:ずぶとい

努力値:172-0-252-4-12-68

実数値:177-x-138-147-138-89

技構成:ねっとう・ムーンフォース・みがわり・めいそう

調整意図

H→16n+1(残飯効率最大)

B→特化

S→4振アーマーガア抜き

ドヒドアマガなど、ゴリラやエスバで崩すのが難しい並びに強いポケモンとして、身代わり瞑想型アシレーヌを採用した。環境トップのドラパルトやエースバーンにも強いため、密かに今期めちゃくちゃ刺さっていたポケモンだと思う。

技構成は、身代わり瞑想を入れることで後出しされやすいドヒドやナット、カビゴンを逆に起点にできるようになる。水技は焼くことで起点範囲が広がるので熱湯1択。

元々このポケモンはカノンムンフォアクジェこらえるで弱保を持たせて初手DM枠で使っていたのだが、ドヒドやナットがいると選出を躊躇わざるを得ないこと、DM2ターンで相手1体を倒した後にミミッキュ剣舞から切り返される動きに非常に弱いこと、ダイマを切らないと弱すぎることから、初手DM枠としてのアシレーヌに弱さを感じたため、最終日に急遽型を変更した。この型ならDMありでもなしでも強く、選出の幅が大きく広がった。特に、ドラパミミアシレ選出時に相手のラス1がドラパやエスバ、カバなどの時に非常に強い詰め筋となれて偉い。残念ながら身代わり瞑想で詰めた試合はなかったが、ドヒドやナット入りにも選出できたことで拾えた試合はあったと思うので、この型にして正解だったと思う。

 

ドラパルト@いのちのたま

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特性:クリアボディ

性格:いじっぱり

努力値:0-252-4-0-0-252

実数値:163-189-96-x-95-194

技構成:ドラゴンアロー・ゴーストダイブはがねのつばさそらをとぶ

調整意図

AS火力特化

本構築の軸にして文句なしのMVP。

最強のポケモンなので採用した。初手DMがほぼ全てのパーティに刺さる。

ドラパミラー意識で最速もありだが、意地にすることで珠ジェットホロウでダイマエスバを確定で倒せるため、意地での採用とした。また、今期はエスバ対策に威嚇持ちであるギャラやガエンが多く見られたこと、がんぷうなどのS操作に強いこと、相手が勝手にすり抜けを警戒してくれることから特性はクリアボディにした。

技構成はメイン2つとスチル用の鋼の翼、ジェット用の空を飛ぶを採用した。スチルを入れることで初手のキッスやピクシー、ニンフを出落ちさせて爆アドが取れ、ミミッキュとも多少打ち合えるようになる。ジェットはダイマエスバに殴り勝つため必須。初手でドラパルトと対面したエースバーンは補助技された時のディスアドが大きすぎるため、不意打ちはできない。また、ドラグーンでダイアークを耐えて弱保発動されるのが怖いのでダイアークもできず、相手の行動はダイジェットか交代に絞られる。多くの人がダイジェットしてくれたため、対面で勝つことができ爆アドを取ることができた。ナットレイやアーマーガアが重い場合は鋼の翼を大文字にしてもいいかもしれないが、ダイホロウでかなり削れるのでそこまで採用価値はないと思った。

相手はドラパの型が分からずに特殊型や補助技まだケアした行動を取ってくれるため、こちらは初手でDMして殴るだけで大きなアドバンテージを取ることができる。個人的にエスバのDMを誘いつつ打ち勝てるのがこのポケモンの1番の魅力であり、間違いなく今期最強のポケモンエスバではなくドラパだったと思っている。

 

ミミッキュ@チイラのみ

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特性:ばけのかわ

性格:ようき

努力値:12-244-0-0-0-252

実数値:132-141-100-x-125-162

技構成:かげうち・じゃれつく・みがわり・のろい

調整意図

H→4n(身代わり+呪いでチイラ発動)

A→余り

S→最速

本構築の要であり影の立役者。

ドラパで数的有利を取って相手のDMを強要させた後、相手のDMを枯らしつつ1体倒す。あとは対面性能の高い裏のポケモンが相手のラス1を倒してくれる。ラス1に+1かげうちまで入れてくれたらまず負けることはない。

技構成はチイラミミッキュのテンプレ構成になっている。技スペキツすぎるのでこれ以外の技候補は正直1つもないと思う。

扱いが少々難しいポケモンなので、実際に使っていって慣れるのが1番だと思う。よくやるプレイングが身代わり→呪い→+1かげうちのムーブなので知っておくと良いが、相手の素早さなどで最適解が変わってくるのでたくさん使って覚えていくのが良いと思う。

 

ジュラルドン@とつげきチョッキ

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特性:ヘヴィメタル

性格:ひかえめ

努力値:236-0-4-116-92-60

実数値:175-103-136-170-82-113

技構成:りゅうせいぐん・ラスターカノン・10万ボルト・がんせきふうじ

調整意図

H→16n-1

C→余り

D→特化眼鏡ドラパの流星群を最高乱数切り耐え

S→準速60族抜き

最強の見せポケジュラルドン。

ここまでで重めなアーマーガアやトゲキッス、パッチラゴンに比較的強く、ドラパやミミッキュなど多くのポケモンに対面で勝てるため、詰め筋としてもたぶん強く、またDM枠としてもたぶん強いので採用した。たぶんと書いているのは、選出したことがないからである。最終日にふと思いついて採用したのだが、エスバの膝で死ぬので対面絶対負けること、あまりに信用がないことから選出することができなかった。

しかし、このパーティの補完役としては非常に優秀だったと思う。ここまでで一貫していた岩技と飛行技の一貫が切れることもできるため、並びが非常に綺麗になった。とはいえ選出していないので構築名には無論入れてあげなかった。ごめんなジュラルドン。

 

【基本選出】

ドラパ+ミミッキュ+ゴリランダー orエースバーンorアシレーヌ(orジュラルドン)

基本はこれ。思考停止でDMドラパ使っとけば相手のポケモンが死んでいくので簡単に勝てる。相手はドラパが何してくるかわからないから、そこにとりあえず珠ダイホロウを撃つことで大体のポケモンに勝てる。1.5体くらい倒したら相手のDMターンを枯らしつつミミッキュで1体倒し、@1は刺さってるポケモンを出して詰めてもらう。

立ち回りも選出も非常に簡単かつ最強の戦術だった。

 

【結果】

最終順位・レートはこちら。

TNしお:125勝69敗

TNめみ:74勝28敗

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㊗️最終2桁!

めみロムも最終日の深夜に60位台まで行ったのですが、さらに上を目指したら溶かしてしまいそこで断念しました。

今期は序盤から中盤まで調子良かったのですが、シーズン途中の教え技の解禁(ゴリラスライダーの襲来)により終盤勝てなくなってしまったのもあり、前日までにスカーフエスバ軸のサイクル構築やカバルドン入りの積み構築など、様々な構築、ポケモンを使いました。それと、巷で話題になっていたスピンロトムくんも様々な型を試しましたが、机上論では最強なのに実戦では全然活躍してくれずになかなか苦戦しました。結局最終日は1番扱いやすかった序盤の使用構築をアレンジしたものになったのですが、様々なポケモンを使ってきたおかげで相手の行動がかなり読みやすくなり、その結果最終日に大きく勝ち越すことができたと思います。

そうした中で今期感じたのは、構築をコロコロ変えるとレートを上げるのは難しいが、得るものも大きいということです。様々な構築を使うことで色々な知見が得られると思うので、今後もいろいろ試行錯誤しながら頑張っていきます。

以上になります。非常に長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

前期使用構築:タイプ:ヌル軸サイクル